近隣トラブルが殺傷事件に発展 過去にも

埼玉県飯能(はんのう)市美杉台の住宅で男性1人と女性2人が殺害された事件で、埼玉県警は25日、男性を鈍器のようなもので殴ったとして、殺人未遂の疑いで、近所に住む無職、斎藤淳(じゅん)容疑者(40)を逮捕した。ささいなトラブルや一方的な恨みから、近隣住人同士で殺傷事件に発展するケースは後を絶たない。
近隣トラブルの原因として目立つのが「騒音」だ。大阪市西成区のマンションでは今年11月、住人の無職の男(69)が上の階に住む男性を切り付け、死亡させた。後に殺人罪で起訴された男は「上の住人の物音がうるさかった」と供述した。
大阪府羽曳野市の路上で平成30年2月、会社員男性=当時(64)=の背中を刃物で突き刺し、死亡させたとして、殺人罪で起訴された男(47)は、隣家の植木鉢の位置などを巡りもめていた。被害男性はその隣家に住む知人女性と食事をして家まで送った際に男に襲われたという。
25年7月には山口県周南市の集落で住人5人が殺害される事件があり、近くに住む男が逮捕された。男は約10年間にわたり、近隣住民から嫌がらせを受けているという妄想を募らせ、犯行を決意。5人を木の棒で殴るなどして殺害し、住宅2軒に放火したとして起訴され、死刑が確定した。
警察庁によると、近隣や職場、家庭トラブルなどで全国の警察に寄せられた相談件数は令和2年に約28万件だったが、昨年は約30万件に増加している。