福岡県北九州市の市場。その一角に「返品」と貼り紙がされた箱が山積みになっていた。
この段ボールの中に入っているゴボウは、“中国産”にもかかわらず、”青森産”と偽装されていたという。
青果担当者: もう信じられない思いです。また、中国産だと泥が付いていない状態なんですけれども、そこを泥をまぶして国産に偽って、ということで、なかなか見抜くのは難しいですね。
偽装は、12月20日に農水省が行った抜き打ち検査で発覚した。
これらのゴボウを卸していたのは、鹿児島県出水市の青果卸「毛利商店」。 なぜ中国産を国産と偽ったのか。
FNNの取材班は出水市に行き、社長を直撃した。
毛利商店 毛利強社長: 偽装しましたというのは100%間違いない。これは本当も身勝手な話なんですけど、国産を買って出しても、うちが出した時点で赤字になるもんだから。
社長は、中国から10キロ1,200円~1,300円で輸入したゴボウを“青森産”や“宮崎産”などと偽り、2,500円ほどで卸していたと認めた。
そして、「従業員を抱える中で少しでも売り上げを上げたいという思いがあった」と釈明した。
ーー今回の偽装でいくらぐらい利益を出していたのか。
毛利商店 毛利強社長: 今年だと。5,000万~6,000万だと思うんですけど。
偽装は10年以上前から続けていて、これまで発覚を逃れてきたという。
毛利商店 毛利強社長: 検査に入るときは、ちゃんと業者から国産を買って、産地証明をつけてもらって、それでなんとか抜けてきたという形なんですけど、今度は抜き打ちで来て。
先週には、“北朝鮮産”のシジミを“国産”と偽って販売したとして、山口県や福岡県の会社などが一斉捜索を受けたばかり。
私たちの食の信頼を揺るがす産地偽装。FNNの取材に社長は「今後補償などの対応にあたりたい」としている。
(「イット!」12月26日放送より)