前副議長に大麻栽培場所を相談 徳島・藍住の捜査情報漏えい汚職

大麻密売グループへの捜査情報漏えいを巡る汚職事件で、徳島県藍住(あいずみ)町議会の副議長だった平石賢治容疑者(46)=議員辞職=が、贈賄側のグループ主導役から「徳島で大麻の栽培場所を探している」と相談されていたことが捜査関係者への取材で明らかになった。
平石容疑者は相談対応のほか、主導役に計3回にわたり捜査情報を漏らしていたことも判明。大阪府警はグループの違法行為を積極的に後方支援していたとみている。
大阪地検は26日、情報漏えいの見返りに現金5万円を受け取ったとして、前副議長の平石容疑者と、知人で町職員だった阿部さやか容疑者(39)を加重収賄と地方公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴した。
グループ主導役で無職の金太士容疑者(52)も贈賄や地公法違反(そそのかし)の罪で起訴された。地検は3人の認否を明らかにしていない。
平石、阿部両被告の起訴内容は2021年9~10月、捜査当局から町役場にあったグループメンバーに関する戸籍の照会情報を金被告に漏えいし、その謝礼として現金5万円を受け取ったとされる。その後、別のメンバー1人の照会内容も含めて計3回にわたり捜査情報を漏らしたという。
捜査関係者によると、平石被告は21年、金被告から大麻の栽培拠点を巡る相談を受けた。このやり取り後に栽培拠点ができたかどうかは明らかになっていないが、情報漏えいは平石被告から持ちかけていたことが分かっている。
グループはこの頃、メンバー6人の本籍地を藍住町に移した。戸籍照会を通じて捜査当局の動きを察知する工作で、平石被告らが漏らしたのはこのうち2人分の捜査情報だったとされる。【木島諒子、砂押健太】