被災地「首相も情けない」 宮城出身の復興相更迭に失望の声

東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県出身の秋葉賢也氏。本来なら復興に向けて先頭に立つべき立場にもかかわらず、政治資金問題や公選法違反疑惑の発覚により、復興相就任からわずか4カ月半で辞任したことに、被災地からは失望の声が上がった。
「本県出身の初めての復興相で、被災地のさまざまな課題解決に向け、尽力いただけると大変期待していた。とても残念だ」。宮城県の村井嘉浩知事は27日、秋葉氏辞任を受け、こんなコメントを発表した。
「最近は被災地と関係ない議員が復興相を担当していたので、地元をよく知っている人が出てきたことで期待は大きかった」とするのは岩沼市に住む男性(77)。「政策以外で物議を醸し、辞めざるをえなかったのは大変残念」と声を落とした。
一方、東京電力福島第1原発事故により、今も多くの住民がふるさとに帰れない状況が続く福島県。秋葉氏は11月下旬、疑惑への国会対応で原発事故の被災地視察を中止していた。
楢葉町に住む無職の60代男性は「怒りを通り越しあきれてしまった。国会対応で被災地の視察をやめるなんておかしい。自民党には人材がいないのでは。首相も情けない」と憤る。その上で、「町が復興している実感がない。働く場所がなく若い人がいない。町が老人ばかりになっているのを何とかしてもらいたい」と訴えた。
岩手県の達増拓也知事は「閣僚全員が復興大臣という意識で、一日も早い復興に取り組む内閣方針の初心に立ち返ってほしい」とのコメントを発表した。