警察庁幹部の違法なリークで週刊文春に暴力団員だったと虚偽の記事を報じられたとして、野田聖子衆院議員の夫の文信氏(55)が12日、国に1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。文信氏は同日、東京都内で記者会見し「自分は(暴力団の)組織には所属していない。名誉を挽回したい」と述べた。
文春は2017年9月と18年7月、文信氏が暴力団員だったなどとする記事を掲載。文信氏は同年8月、暴力団に所属した事実はないとして文春側に1100万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。この訴訟で東京高裁は22年2月、一部の名誉毀損(きそん)を認めて文春側に55万円の支払いを命じたが、文信氏が暴力団に所属していたとする点は「真実」と認定。同8月に最高裁で高裁判決が確定した。
訴状によると、この訴訟の中で文春側は、警察庁幹部から文信氏が暴力団に所属していたとする情報提供があったと説明。しかし、高裁判決後に文信氏側が記事で示された暴力団の元組員に聞いたところ、文信氏は所属していなかったと証言したという。文信氏側は「文春の取材に応じた警察庁幹部が虚偽の情報を伝えた」などと主張している。
警察庁は「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」としている。【遠藤浩二】