東京都狛江市の住宅で大塩衣与(きぬよ)さん(90)が遺体で見つかった強盗殺人事件には、関東で相次ぐ一連の緊縛強盗事件との関連が浮上している。いずれも主に3人組による犯行とみられ、住人らに暴行して粘着テープなどで緊縛し、金を奪う手荒な手口が類似しており、警察は警戒を強めている。
関東地方では、今月に入り、1都5県で住宅や店舗を狙った強盗事件などが少なくとも8件発生。そのうち茨城、栃木、埼玉の3県で発生した計4件の強盗致傷事件については、防犯カメラの映像に写った車の種類が類似し、現場に残された足跡が一致していることなどから、警察は同じグループが関与したとみて調べている。
栃木県足利市では10日、50代の男性が現金約300万円などを奪われ、鈍器のような物で後頭部などを殴られて負傷。12日には、さいたま市の80代女性が自宅から現金12万円などを持ち去られ、顔に軽傷を負った。茨城県では14日、龍ケ崎市とつくば市の高齢夫婦が住む家で、現金計約82万円などが奪われる事件が起きた。
千葉県では2件の事件が発生。千葉県市川市では9日、質店に3人組の男が押し入り、ハンマーのようなものでショーケースのガラスを割り、海外製の高級腕時計など約20本(460万円相当)を強奪した。当時、店には社長ら3人がいたが、施錠された事務所に逃げて無事だった。突然店に押し入り、わずか40秒ほどの犯行だったという。
12日には、千葉県大網白里市のリサイクルショップ「てんとう虫」で強盗傷害事件が発生。当時、事務所にいた男性店長(76)によると、事務所に押し入った男に急に顔面を殴られたという。男性が床に倒れた後も、男は「金庫はどこだ」などと言って殴る蹴るなどし、男性は顔面を3カ所骨折するなど全治約2週間のけがをした。
男は男性の手を粘着テープで縛ろうとしたが、抵抗されたため逃走。男性はほかの事件と同様に暴行を受けた上で、手を縛られそうになっており、「もしかしたら私も危なかったかもしれない。事件が多発している。早く捕まえてほしい」と話した。