茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)の臨界事故から20年となるのを前に、同村役場で27日、事故で亡くなった作業員2人の冥福を祈り、職員らが1分間の黙とうをささげた。
山田修村長は「(事故発生日の)9月30日は村にとって大事な日。風化させることなく語り継ぐことが使命として課せられている」と訓話。「事故の未然防止には現場の意識と対応力が欠かせない。組織の危機管理能力を高めてほしい」と原子力事業者に求めた。
事故当時を知る村職員は年々減っている。山田村長は黙とう後の記者会見で、「村職員として、原子力防災を第一に考える意識を持ってほしい」と訴えた。
事故は1999年9月30日、東海事業所の転換試験棟でウラン溶液を混合中、制限量を大きく超える溶液を沈殿槽に注入したことで発生した。核分裂反応が連鎖的に続く「臨界」が起き中性子線などが放出され、JCOの作業員2人が死亡し、周辺住民ら660人以上が被ばく。原子力事故では国内で初めて住民に避難要請が出された。