九州電力は26日、発電所を廃止した佐賀県唐津市二タ子の旧唐津発電所(石油火力)の煙突撤去工事を10月1日から開始すると発表した。敷地内にそびえる高さ180メートルの煙突2基を約1年半かけて解体・撤去する計画で、2020年度までに完了する予定。煙突はその高さゆえ存在感が大きく、唐津のシンボルの一つとなっている。
九電によると、煙突は鋼鉄製の4脚鉄塔支持型。解体は3号煙突から着手し、完了後に2号煙突の撤去を実施する。煙突の横にタワークレーンを設置し、煙突本体を34ブロック、支持鉄塔を50ブロックに分割して上部から解体する。1基あたりタワークレーン設置に約3カ月、煙突本体と支持鉄塔解体に約6カ月かかるという。
既に1~3号機の燃料タンクは今年5月までに解体・撤去された。今後は2、3号機のボイラー建屋やタービン建屋などの解体が残っている。跡地の活用などについては県、唐津市、九電の3者で協議している。
同発電所の敷地面積は約22.5万平方メートル。1967年9月に1号機(15.6万キロワット)、71年7月に2号機(37.5万キロワット)、73年6月に3号機(50万キロワット)が運転を開始したが、1号機は老朽化などで89年に廃止。2、3号機はコスト削減などのため04年に停止し、15年6月に廃止した。【原田哲郎】