埼玉県川口市の路上で1日夜、女性が太ももを切りつけられた事件に絡み、川口署は2日、この事件の5分後に約400メートル離れた地点で男性が切りつけられる被害に遭ったと明らかにした。同署は、発生時間や場所が近接していることなどから、同一犯の可能性があるとみて調べている。
同署によると、1日午後6時25分ごろ、川口市末広1の路上で、歩いていた同市の会社員男性(45)が、男にすれ違いざまに太ももを切りつけられ、軽傷を負った。男は身長170センチ前後で、上下黒っぽい服を着てバッグを持っていた。
男性は埼玉高速鉄道川口元郷駅から帰宅途中で、一緒にいた子どもは無事だった。男性は男のバッグがあたったと思っていたが、事件とは考えなかったという。その後、妻から、女性が被害に遭った事件を伝えられ、2日に「同じ被害に遭ったかもしれない」と同署に通報した。同署は女性の事件の発生時間を午後6時半ごろとしてきたが、精査したところ、同20分ごろと判明したという。
二つの事件の約1時間半後に横浜市保土ケ谷区で男性が太ももを切りつけられる事件があり、同署は関連を調べている。【平本絢子】