川崎・高校生刺傷「静かで安全な場所が」 近隣の小中、集団下校

川崎市麻生区栗木の路上で6日朝、歩いて登校中の高校1年の男子生徒(16)が切りつけられた事件は、住宅や畑が点在する閑静な地区で起きた。現場周辺の住民の間で不安が広がったほか、市教育委員会は麻生区内と、同区と隣接する多摩区内にある45の小中学校に対して警戒を呼びかけた。
事件の現場となったのは小田急多摩線栗平駅の南西約600メートルの地区で、のどかな風景が広がる。近くには小学校、中学校、高校があり、登下校時は多くの児童や生徒が行き交う。
「朝はいつも通学する大勢の学生たちでにぎわっている。普段は静かで安全な場所。まさかこんな事件が起きるとは思わなかった」。現場近くに住む70代女性は心配そうに語った。同じく現場近くの井上ハナさん(97)は「(登下校の時は)子供が多いのでこういう事件が起きると怖い」と不安な心境を明かした。
事件を受け、市教委は45の小中学校に対し、児童や生徒の下校時に安全を確保することや、児童や生徒が一人で外出しないように対策を取るよう注意喚起。現場周辺の小中学校では下校の際に教員が見守り、集団下校の措置が取られた。
事件は午前8時15分ごろに起きた。男子生徒が後頭部を刃物のようなもので切りつけられた。病院に搬送されたが、命に別条はないという。【牧野大輔、田中綾乃、鈴木悟】