天皇陛下、水と災害のシンポに出席 「研究のためになりました」

天皇陛下は18日、第9回洪水管理国際会議(ICFM9)の開催を記念し、政策研究大学院大学(東京都港区)で行われた水と災害に関するシンポジウムに出席された。同国際会議は茨城県つくば市で19日から22日まで開かれる予定。
シンポジウムの基調講演では、コロシ国連総会議長が「洪水リスクを低くするために我々はたゆまぬ努力を行わなければならない」として国境を超えた連帯の重要性を訴えた。その後、各国の登壇者による講演があり、南米における現状やインドネシアの水管理の歴史などが紹介された。
水に関する研究をライフワークとする陛下は、時折うなずきながら熱心に耳を傾けていた。終了後、陛下は登壇者らと約30分間にわたり懇談。同席した政策研究大学院大学の広木謙三教授によると、陛下は「それぞれの基調講演が興味深く、これからの研究にとってもためになりました」と話していたという。【井川加菜美】