2歳児暴行死疑い、母逮捕 児童相談所が介入後、虐待か

神奈川県藤沢市の自宅で昨年4月、当時2歳の息子に暴行し、死亡させたとして、県警は21日、傷害致死容疑で藤沢市大庭、職業不詳田代芽衣容疑者(27)を逮捕した。「納得できません」と容疑を否認している。息子は出生後に児童相談所が一時保護し、施設に入所。事件の約1カ月前に容疑者の下に戻り同居していた。捜査関係者によると、体に複数のあざがあり、虐待の疑いがある。
逮捕容疑は昨年4月22日ごろ、息子の空来ちゃんの頭部に何らかの方法で強い衝撃を加え、23日に頭蓋内損傷で死亡させた疑い。
田代容疑者は当時、自ら救急車を呼び「急に具合が悪くなった」と説明したが、県警は専門医の所見を踏まえ、暴行を受けたと判断した。
田代容疑者が以前住んでいた同県平塚市によると、妊娠中、妊婦健診を十分に受けず、妊娠を届けると交付される母子健康手帳も当初なかった。市側は支援を要する特定妊婦と判断した。「お金がない」などとも話していたという。2019年5月末に出産した数日後、児相が空来ちゃんを一時保護した。