神奈川県警藤沢北署は2月21日、2歳の息子を暴行のうえ死亡させたとして同県藤沢市の田代芽衣容疑者(27)を傷害致死の疑いで逮捕した。シングルマザーだった田代容疑者には亡くなった空来(そら)ちゃんの他にも、きょうだいがおり、子煩悩な面も見せていた時期もあったという。何が田代容疑者を変えてしまったのか…。
出産後半年間連絡がつかなかった
昨年4月22日ごろ、藤沢市内の自宅で息子の空来(そら)ちゃん(当時2歳)の頭に暴行を加え、傷害致死の疑いで神奈川県警に逮捕された田代芽衣容疑者(27)。空来ちゃんの死因は、頭蓋内損傷とみられ、死因などから不信感を抱いた病院が警察に通報、同署が捜査を続けていた。空来ちゃんの死後、田代容疑者は児童相談所の聞き取りに「警察に疑われている」「自分には心当たりがない」と話していたという。
逮捕された田代容疑者(本人フェイスブックより)
警察の調べに対しても「納得がいきません」と犯意を否認している田代容疑者。だが、交際相手は「子どもの世話をしていなかった」「子どもが邪魔と話していた」と証言しているという。県警は詳しく動機などを調べている。「空来ちゃんの遺体には、手足に複数の“あざ”があり、日常的に虐待を受けていた可能性がある。また、田代容疑者は空来ちゃんの妊娠時に一度も検診を受けておらず、おむつなどの子育てに必要なモノの準備を怠っており、出産前から要注意人物としてマークされていた。児相は空来ちゃんが生まれた5月28日の6日後に一時保護している」(社会部記者)児相側が保護した理由はこれまでも報じているように、田代容疑者にネグレクトの疑いがあったからだ。「6月3日に空来ちゃんを保護した際、保護者(田代容疑者)からの反発があると思い、警察も立ち合いのもとでおこなわれたのですが、彼女からは何もありませんでした。通常、一時保護は保護者と連絡をとり2か月以内にその後の処置を決めるため、田代さんには何度も電話をしたのですが、半年間連絡がつかなかった。令和元年末に連絡がつき面会などを重ね、令和2年1月1日に一時保護から乳児院への入所が決まりました」(平塚児童相談所)昨年3月より乳児院から空来ちゃんを引き取った田代容疑者だが、生活は杜撰だった。「子どもが泣いてもほったらかしだった」と複数の近隣住民が証言し「生ごみも放置されベランダにはウジがわいていた」といった友人の声も一部では報じられている
「昔は子煩悩だったんです、だからこそ信じられない…」
「昔は子煩悩だったんです、だからこそ信じられない…」と、ある高校時代の友人は証言する。田代容疑者のSNSを見ると、2014年4月から「既婚」となっており、同年12月には空来ちゃんの姉とみられる女児を抱いていた。現在、既に小学生になっているはずのこの姉は藤沢市内の自宅では目撃されておらず、かわって1~2歳の弟が目撃されている。田代容疑者の身に何があったのか、前出の友人が続ける。
事件後に田代容疑者が投稿した写真 (本人フェイスブックより)
「元々めいちゃんは、ちょっとヤンチャなタイプで若いころからクラブなどに顔をだしていました。そこで出会ったのが元の旦那さん。がっつり交際して結婚とかではなく『(子どもが)できちゃったから結婚したんだ』って…。それでも旦那さんがしっかり仕事をしていたから、めいちゃんも専業主婦していて子どもを一生懸命に育てていたんですよ」田代容疑者の当時のSNSにも子どもや夫との仲睦まじい写真が多数投稿され、我が子が夏風邪をひけばきちんと病院も受診している。
生活に“ゆとり”があった頃の田代容疑者(本人フェイスブックより)
「旦那さんがいて、ゆとりもあった。でも、2、3年で別れてしまって、お子さん(空来ちゃんの姉とみられる女児)は旦那さんが引きとりました。彼女はそこから自暴自棄になり、私たちのグループとも離れていった。男性関係も派手だったと聞いている。ただ、苗字は元旦那さんのままだったので未練があったのかもしれません」(前出)最近では、キャバクラやラウンジに勤め、昼夜逆転の生活をおくってきた田代容疑者。空来ちゃんを出産した後、その弟も出産したが、父親とは“同居”せず、地元の友人と暮らしていたという。※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]@shuon_news取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班