患者情報を漏えいする見返りに現金150万円を受け取ったとして、京都府警捜査2課と山科署などは28日、収賄と独立行政法人国立病院機構法違反(秘密保持義務違反)の疑いで、京都市伏見区の国立病院機構京都医療センター外科診療科長の男性医師(54)=兵庫県西宮市=を書類送検した。また、贈賄容疑で、経営コンサルタント会社役員の男性(73)=京都府城陽市=を書類送検した。
男性医師の書類送検容疑は、昨年3月18日、患者情報の漏えいや、会社役員男性の親族らの診療順を繰り上げたりする便宜の見返りとして、会社役員男性から現金150万円を受け取った疑い。また、昨年5月31日~8月2日、患者の病状などの情報を7回漏えいした疑い。府警は2人の認否を明らかにしていない。
府警によると、男性医師は男性会社役員の主治医で、2019年6月ごろに医師と患者として知り合った。情報を漏えいされた患者は、男性会社役員の取引相手だったという。