海外に滞在して国会への欠席を続けるNHK党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員は27日、「議場での陳謝」を科す懲罰に応じる考えを参院側に伝えた。3月上旬にも参院本会議で陳謝することになる。
ガーシー氏側は27日に参院議院運営委員会の石井準一委員長に提出した文書で、「本会議へ出席し、陳謝文を朗読致します」との意思を表明した。参院は今月22日の本会議で「議場での陳謝」を科す懲罰を決定しており、参院議運委は応じるかどうかを27日までに回答するよう求めていた。
陳謝の場となる本会議の具体的な日程については、今後与野党で協議する。自民党の世耕弘成参院幹事長は記者団に「(懲罰に応じるのは)当然のことだ。あとは日程をしっかり組み立ててほしい」と語った。
一方、与野党は、出席要請に従ってこなかったガーシー氏が参院の決めた通りに陳謝するかどうか注視している。
参院は、懲罰委員会が作成した陳謝文通りに陳謝することを命じている。ガーシー氏は本会議で「院内の秩序を乱し、本院の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません」などの文面をそのまま読み上げる必要があるが、自身の主張を付け加えた場合などには、各党はさらなる懲罰も検討する。
ガーシー氏が陳謝後、再び許可を得ずに海外に渡航し、国会欠席を再開することへの懸念も出ている。立憲民主党の岡田幹事長は27日、訪問先の神戸市内で記者団に「またすぐ(海外に)帰ってしまうのではまったく陳謝の意味がない」と語った。与野党からは、ガーシー氏の出方次第では、「除名」も含めて改めて懲罰を検討すべきだとの声が上がっている。
私は、参議院議員として、国会に登院し、審議に参画すべき立場であるにもかかわらず、議院運営委員会理事会の了解を得ないまま海外に滞在し、国会法第5条および参議院規則第1条に違反して召集に応じず、議長から招状を受け取った日から7日が経過したにもかかわらず、故なく本会議に出席しなかったことにより、院内の秩序を乱し、本院の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝いたします。