原因不明の子ども肝炎で1人死亡、国内で初めて…欧米など各国で疑い例報告

欧米を中心に報告されている原因不明の子どもの急性肝炎について、国内で初めて、疑いがある例で1人の死亡が確認されたことが分かった。
国立感染症研究所によると、2月16日までで156人の疑い例が報告され、うち1人の死亡が確認されたとしている。厚生労働省は、「個人情報にあたる」として、死亡時期や年齢、性別などは公表していない。
原因不明の急性肝炎が疑われる子どもは、世界保健機関(WHO)の2022年7月8日現在の集計で、米国や英国など35か国で1010人報告されている。
WHOの暫定的な定義では、16歳以下で、肝機能を示す数値が非常に悪く、A~E型の肝炎ウイルスが検出されていない症例が該当する。