【袴田事件】「一日も早く無罪判決を」三者協議を前に弁護団が協議 検察が有罪立証するかどうかが焦点

いわゆる「袴田事件」の再審=裁判のやり直しに向けて、4月10日に開かれる弁護団・裁判所・検察による三者協議を前に弁護団らが3日、会議を開き協議に臨む方針などについて確認した。

1966年に旧清水市で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」では、袴田巌さんの死刑が確定していたが、3月13日、東京高裁が裁判のやり直しを認め、再審公判が開かれることが決まった。

弁護団によると、この決定を受け今後、静岡地裁で開かれる裁判に向け、裁判所・検察・弁護団による事前の三者協議が4月10日に開かれることになった。

3日に開かれた会議では、東京と静岡をオンラインでつなぎ、弁護団や支援者、姉・ひで子さんを含め約20人が参加し三者協議に臨む方針について意見を交わした。

(弁護団 小川秀世弁護士)
「検察はおそらく(新たな)立証はもうしないと考えていると思うので、それを前提に再審請求審で提出した資料をお互いに提出していく方向で話をしようと思っている。無罪判決がいち早く出されるためにはどうしたらいいのか、きょうも議論をしている」

三者協議では今後のスケジュールや審理の進め方が話し合われる見通しで、検察側が有罪を立証する方針かどうかが焦点となっている。