【陸自ヘリ事故】 荒天などのため「飽和潜水」を断念 あす朝にも再開へ

【東京】陸上自衛隊幹部ら10人が乗ったUH60JAヘリコプターが沖縄県の宮古島周辺で行方不明になっている事故を巡り、防衛省は15日、機体の主要部分とみられる物体や複数の搭乗員らしき姿が確認されている海底への「飽和潜水」に向けて準備を進めたが、荒天などのため、海底への潜水を断念した。16日朝にも再開する。
飽和潜水は、深い海へ潜る技術。海上自衛隊の潜水士が「チャンバー」と呼ばれる密閉された特殊な部屋で、半日以上かけて深い海の高圧で作業できるよう体を慣らす。潜水士はその後、同気圧に保たれたカプセル型の昇降機で海底まで降り、海中に出て作業する。
海自の潜水艦救難艦「ちはや」の潜水士が14日午後、飽和潜水に向けた活動を始めたが、機材の不具合で中断していた。
機体とみられる物体や複数の人らしき姿は、伊良部島の北側水深約100㍍の海底で確認されている。政府関係者によると、物体は大きく破損しているという。(東京報道部・新垣卓也)