捜査情報漏えい 贈賄側の大麻密売団主導役に懲役5年判決 大阪地裁

徳島県藍住(あいずみ)町を舞台にした捜査情報漏えいを巡る汚職事件で、町議会の元副議長らに謝礼の現金5万円を渡したとして贈賄罪などに問われた大麻密売グループの主導役で無職の金太士被告(53)について、大阪地裁(田中伸一裁判長)は19日、懲役5年、罰金200万円(求刑・懲役9年、罰金200万円)を言い渡した。
判決によると、金被告は2021年6~10月、元副議長の平石賢治被告(46)=加重収賄罪などで起訴、議員辞職=らに対し、捜査当局から町役場にあった密売グループメンバーに関する戸籍の照会情報を伝えるよう依頼し、漏えいの謝礼として現金5万円を渡した。
密売グループは情報入手後に大麻の栽培拠点を移動させていたことも分かっている。田中裁判長は「漏えいによって密売拠点の把握や証拠収集が困難になっており、捜査に与えた悪影響は大きい」と指摘。「検挙を免れたいという動機は身勝手だ」と非難した。
また地裁は19日、元副議長とともに賄賂を受け取ったとして加重収賄と地方公務員法(守秘義務)違反の罪に問われた藍住町の元職員、阿部さやか被告(39)に懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金5万円(求刑・懲役1年6月、追徴金5万円)の有罪判決を言い渡した。【安元久美子】