駅で缶破裂し女性がやけど、駅員も液体に触れ軽傷…「洗剤を缶に入れた」男性から事情聞く

8日午後3時55分頃、東京都足立区西新井栄町の東武鉄道・西新井駅の駅員から「パンと音がして、缶が割れた」と110番があった。
警視庁西新井署員が駆けつけたところ、駅構内の券売機付近でコーヒーの缶が破裂していた。缶から飛散した液体が下半身や顔にかかった駅利用者の20歳代女性がやけどを負い、病院に搬送されたが、軽傷とみられる。女性を介抱した駅員女性も手で液体に触れ、軽傷を負った。
西新井署幹部によると、駅の防犯カメラに、中国籍の男性(49)が付近に缶を置き、破裂後に立ち去る様子が映っていた。足立区の自宅付近にいた男性から警察官が話を聞いたところ、「勤務先の洗剤を家に持ち帰ろうとして缶に入れていた」と説明した。同署は洗剤が原因で破裂した可能性があるとみて、過失傷害容疑を視野に調べる。
都内は広島市で開かれる先進7か国首脳会議(G7サミット)に向けて警戒を強化中で、付近は一時、騒然とした。近くの自営業男性(51)は「家族も利用する駅なので、巻き込まれていたらと思うと恐ろしい」と話していた。