東京・上野の貴金属店で3月、ロレックスなどの腕時計45点(計9900万円相当)を奪ったとして、警視庁捜査1課は8日までに、強盗と建造物侵入の疑いで、住所不定の無職小俣裕哉容疑者(21)を逮捕した。捜査1課によると「間違いありません。金が欲しかったからです」と容疑を認めている。この事件での逮捕は2人目。
逮捕容疑は、既に逮捕された中村歩武容疑者(20)=山梨県笛吹市=と共謀し、3月24日午後2時25分ごろ、東京都台東区上野の貴金属店に押し入って30代の女性客に刃物を突き付け、40代の女性店員をレンチのような工具で脅迫。ショーケースを壊して腕時計を奪った疑い。
女性客と店員にけがはなかった。被害品は見つかっていない。周辺の防犯カメラに2人が顔を隠して店内に押し入る様子が写っていた。事件後に軽トラックで山梨県まで逃走したとみられる。中村容疑者は4月24日に逮捕されていた。
上野では4月14日と5月7日にも貴金属店などで強盗事件が相次いでおり、警視庁が捜査している。