外務省、コロナ危険情報を全て解除 WHOの緊急事態終了踏まえ

外務省は8日、新型コロナウイルスへの対応として、全世界を対象に出していた渡航や滞在に十分な注意を促す「感染症危険情報」(レベル1)を同日付で、全て解除すると発表した。世界保健機関(WHO)が5日、新型コロナに関する緊急事態宣言を終了したことなどを踏まえ、世界的に感染状況が改善していると判断した。
新型コロナに対する感染症危険情報を巡っては、中国・武漢市で感染が拡大していた2020年1月、中国全土を対象にレベル1を初めて発出。その後、世界各地で感染が広がるにつれ、対象地域の拡大やレベルの引き上げを実施した。レベル3(渡航中止勧告)の対象が100カ国・地域になった時期もあった。【村尾哲】