スポーツ選手SNSアカウント乗っ取り転売…ハッカー男性らを摘発「短いID高く売れた」

プロスポーツ選手らのSNSアカウントを乗っ取り転売したなどとしてハッカーを名乗る男性ら7人が書類送検されました。高額なものでは1アカウント13万円で取引されたとみられています。 不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検されたのは、名古屋市に住むコンビニアルバイトの男性(29)です。 警察によりますと、男性は2020年7月~去年6月にかけてプロスポーツ選手ら4人の公式SNSに不正にアクセスしアカウントを乗っ取りそのアカウントを転売したなどの疑いがもたれています。 男性はゲームアイテムを売買するインターネットのサイトでアカウントを転売したとみられ、「フェリス」という名のハッカーとして知られていたということです。 生年月日を公表しているプロスポーツ選手などを狙い数字からパスワードを予測する手口で乗っ取りを繰り返していたとみられています。 男性は警察の調べに対して容疑を認め、「転売して金儲けをするためにやった。これまでに150くらいのアカウントを乗っ取り、売り上げは2年間で400万~500万円くらいになると思う」「公式アカウントやIDが短いものは高く売れた」と話しているということです。 また、男性が乗っ取ったアカウントを購入したなどとして、福岡県に住む会社員の男性(22)と少年5人(いずれも19)も不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検されました。 会社員の男性はプロスポーツ選手のSNSアカウントを1つ13万円で購入。少年らは転売や自慢をする目的でプロスポーツ選手や美容師のアカウントを購入したとみられています。 こうした被害を受けて大阪府警はプロスポーツ団体に対し推測されにくいパスワードを設定するなどセキュリティを強化するよう注意喚起したということです。