北朝鮮が31日朝にミサイルを発射したことを受け、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(58)=拉致当時(13)=の弟で、家族会代表の拓也さん(54)は、「愚かな行為だ。(北朝鮮国内で)食糧難による餓死者が出ているとされている中で、こうした脅威を高める行為は問題だ」と指摘。「拉致問題など、日朝両国が抱えている人道問題を解決することで、両国が明るい未来を築くべきだ」とするコメントを発表した。
拉致問題を巡っては、岸田文雄首相が27日、問題解決を訴える国民大集会で、日朝首脳会談の早期実現のための「ハイレベル協議」の実施に言及。これを受け、北朝鮮側は「日本が新たな決断を下し、関係改善の活路を模索しようとするなら、両国が会えない理由はない」などと日朝協議に前向きな姿勢を示した一方、拉致問題については「解決済み」との従来の主張を繰り返した。