三重県鈴鹿市で5月、ブラジル国籍の工員アイハラ・アルメイダ・ロゼリさん(46)が殺害されて所持品が奪われた強盗殺人事件で、逮捕された3人のうち1人が「被害者の夫に脅されて手を貸した」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。事件翌日にはロゼリさん名義のクレジットカードで、現金自動預け払い機(ATM)から計百数十万円が引き出されていたことも判明した。
逮捕されたのは、ロゼリさんの夫プラテス・アルメイダ・デメルソン(48)、長女アイハラ・アルメイダ・キンベリ・カオリ(25)、長女の内縁の夫ハコザキ・ルカス・ハルユキ(23)の3容疑者。3人は共謀し、5月3日に同市の路上でロゼリさんを刃物で切りつけて殺害し、所持品を奪った疑い。
捜査関係者によると、3人は当初、容疑を否認していたが、ハコザキ容疑者は調べに、デメルソン容疑者から「『(ブラジルの自分の)家族に危害を加える』と脅され、指示に従った」との供述を始めた。県警は、デメルソン容疑者とハコザキ容疑者は現場に行き、カオリ容疑者は付近で待機していたとみている。
翌4日にはロゼリさん名義のクレジットカードを使い、同県四日市市のATMで2回にわたり計百数十万円が引き出されていた。逮捕された3人は同市のアパートに同居していたが、賃料を滞納するなどし、ロゼリさんに金を無心していたという。同日、岐阜県内で、ロゼリさんの財布などが入ったバッグが燃えた状態で発見されており、県警は3人が証拠隠滅を図ったとみている。