両陛下、17~23日にインドネシアご訪問 親善目的は令和初

天皇、皇后両陛下が17~23日の日程でインドネシアを国賓として公式訪問されることが、9日の閣議で正式決定した。国際親善を目的とした両陛下の外国ご訪問は令和で初めて。
宮内庁によると、代替わり後、インドネシアのジョコ大統領から両陛下に招待があり、両国の友好関係を踏まえて、政府がご訪問先として決定した。同国にはこれまで、昭和37年と平成3年に上皇ご夫妻が、20年に秋篠宮ご夫妻が公式に訪問されている。
両陛下は17日に政府専用機で羽田空港を出発し、インドネシアの首都・ジャカルタにご到着。18日は都心部の洪水を防ぐ排水設備などを見学される。19日には、大統領夫妻との会見や、大統領夫妻主催の午餐(ごさん)会にご臨席。夜には日本ゆかりのインドネシア人らと面会される。
20日は、独立戦争でインドネシア軍とともに戦った日本兵も埋葬されている「カリバタ英雄墓地」でご供花。日本への元留学生らが設立した大学などを見て回られる。21日には天皇陛下お一方でジョグジャカルタに移動し、22日に世界遺産の遺跡「ボロブドゥール」をご見学。22日にジャカルタで皇后さまと合流し、23日に帰国される。
9日の閣議では、両陛下のインドネシアご滞在中、皇嗣(こうし)の秋篠宮さまが法律公布などの国事行為を臨時代行されることも決定。16日に陛下が勅書を渡される予定という。