8日午後10時15分ごろ、鹿児島中央発新大阪行き山陽新幹線「さくら572号」の運転士が、岡山-相生間を走行中に異音を確認したため緊急停止した。JR西日本によると、線路内で人と接触したことが判明。現場付近の柵を乗り越えて線路内に侵入し、接触後に死亡したとみられるという。
さくら572号は、岡山県警備前署による現場検証などが終了した9日午前3時半に運転を再開した。事故の影響で、上下線で計14本がホームなどで長時間停止し、岡山-相生間を走行中だったさくら572号と別の新幹線に乗車していた計約440人が5時間あまり車内でとじこめられた状態となった。
山陽新幹線は8日深夜から9日早朝にかけ、上下線2本で運転を休止。上下線の20本で最大5時間53分の遅れが発生し約4千人に影響した。