九州北部、再び大雨も 浸水広範に、佐賀で病院孤立

九州北部で降った猛烈な雨で、佐賀県では28日、河川の氾濫や広範囲にわたる浸水被害が発生し、自治体は救助や状況の確認に追われた。県によると、同県大町町の順天堂病院が冠水のため孤立し、近くの鉄工所から流れ出た油の混じった水が院内に入り込んだ。29日にかけても断続的に非常に激しい雨の降る恐れがあり、気象庁は警戒を呼び掛けた。
総務省によると、福岡、長崎を含む3県で一時、計約36万5千世帯計約87万人に避難指示が出た。気象庁は28日午後、3県に出していた大雨特別警報を解除したが、土砂災害などの恐れが高まっているとして引き続き注意を呼び掛けている。