キャンパス内で自転車同士が衝突 女子学生が意識不明 坂道でスピード出たか…ヘルメット着用は 鳥取大学

鳥取大学のキャンパス内の道路で20日朝、学生が乗った自転車2台が衝突した。19歳の女子学生が意識不明の重体となっている。
構内の坂道で衝突
事故は、通学時間帯の20日午前8時すぎに起きた。現場は、鳥取大学の中にあるアスファルトで舗装されたゆるやかな坂道だ。
警察によると、自転車で坂道を下っていた20歳の男子学生と、坂道を上っていた19歳の女子学生が衝突。女子学生は病院に運ばれ、意識不明の重体で、男子学生は両ひざをすりむく軽傷を負った。2人がヘルメットを着用していたかは分かっていないが、現場にヘルメットは残されていなかった。
2023年4月から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されたことを受け、鳥取大学では5月に、警察が着用を呼びかけたという。
鳥取大学・山口武視副学長: 学内もそれにあわせて「ヘルメットをするように」という喚起をする予定ではあったが、まだ(注意喚起用の)パンフレットが間に合っておりませんので、このたびこのようなことが起きて非常に残念だと思っている。
構内でのヘルメット着用状況は
大学によると、構内は車などの通行は少ないため、自転車を利用する学生の多くはヘルメットを着用していないという。
鳥取大学の学生A: 自分はロードバイク乗ってるんでそのときはかぶっているんですけど、こういうちょっとした移動の時はかぶらない。
一方で、構内の坂道を通る時に“危険を感じる”という学生もいた。
鳥取大学の学生B: 坂道が割と鳥取大は多いところがあるので、そこで急いでいる時はスピードを出してしまう人が多いと思うので、そういう所は危険かなって自分でも気をつけている。
事故が起きた坂道の傾斜はどれくらいあるのか。水の入ったペットボトルを転がすと勢いよく転がっていった。
大学に許可を得て実際に自転車で坂道を下ってみると、ペダルを踏んでしばらく進むと、自転車はどんどん加速。ただ、道幅は広いため、坂道を上ってくる自転車とすれ違う際は、ある程度の距離を取ることができた。
事故の原因は何だったのか――。警察は、男子学生から話を聞くなど事故の状況について詳しく調べている。
(「イット!」6月20日放送より)