ラニーニャとエルニーニョ、47年ぶりに相次ぎ発生し秋まで高温か…3か月予報

気象庁は20日、7~9月の3か月予報を発表した。今年は南米ペルー沖の海面水温が低めになる「ラニーニャ現象」と、同じエリアの水温が高い状態が続く「エルニーニョ現象」が47年ぶりに相次いで発生。その影響で、気温が上がり、積乱雲ができやすくなるといい、気象庁は「十分な熱中症対策と大雨への備えが必要」としている。
気象庁は、エルニーニョ現象が今春、4年ぶりに発生し、秋まで継続するとみている。この現象が起きると日本は冷夏になりやすいとされるが、今年は逆に西日本から東日本にかけて秋まで高温傾向が続くと予想している。
その原因の一つとされるのが、日本の夏に高温をもたらす傾向があるラニーニャ現象だ。2021年秋に発生し、今冬に終息したが、気象庁は影響が残っているとし、「太平洋の赤道域の広いエリアで海面水温が高く、積乱雲が発生しやすい」と説明。地球規模で大気の気温が高くなって日本付近も暖かい空気に覆われやすく、降水量は平年並みか多いと予想している。

【7月】東・西日本の降水量は平年並みか多い。
【8月】東・西日本の気温は平年より高い。
【9月】全国的に降水量はほぼ平年並み。