債権の回収を依頼した男性から手数料名目で支払う必要のない現金を脅し取ったとして京都府警は20日、恐喝の疑いで、住居、職業ともに不詳の貝塚歴(ゆき)容疑者(55)と住居不定、自称会社役員の三宅三成容疑者(43)ら男4人を逮捕した。府警は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は共謀し昨年4月、横浜市の男性(33)に対し「住所も家も知っている。どこへ行っても逃げられへん」などと脅迫。インターネットバンキングで現金1千万円を振り込ませ、脅し取ったとしている。
府警によると、男性は数年前、容疑者の一人とビジネスの交流会を通じ知り合った。未回収の債権について相談したところ、貝塚容疑者らを「回収のプロ」として紹介されたといい、昨年2月に債権回収を依頼していた。
その後、債務者が委任している弁護士経由で、債権の一部である2千万円が男性に返金されていたことを三宅容疑者が知り、手数料として回収額の半分の1千万円を支払うよう脅していた。