札幌市にある陸上自衛隊の演習場で、訓練中の男性自衛官が小銃を持ったまま、27日から行方不明になっていましたが、28日午前、発見されました。
27日午後10時すぎ、訓練中の男性自衛官が小銃を持ったまま行方不明になりました。 自衛官は、滝川駐屯地の「第10即応機動連隊」に所属する20代の陸士長で、真駒内駐屯地の自衛官750人などが捜索した結果、28日午前11時半ごろ、演習場からおよそ1キロ離れたゴルフ場近くで見つかりました。
実弾は持っておらず、自衛官にけがはありません。 この自衛官は当時、敵を偵察するための潜入訓練に夜通し参加していましたが、途中で疲労困憊の状態になり、ほかの隊員とはぐれたということです。
陸上自衛隊では今月、岐阜県で18歳の自衛官候補生の男が、実弾を使った訓練中に発砲し3人が死傷した事件があったばかりで、周辺の住民には不安が広がりました。
周辺住民 「この間の事件もあったから、気をつけてほしい」 「銃の持ち出しの管理はしっかりしてほしい」
今回の事態を受けて、陸上自衛隊は「多くの方々にご心配をおかけし申し訳ありません」とコメントし、再発防止に向けて取り組むとしています。