各地で相次いだSNSの「闇バイト」に絡む強盗事件で、指示役として逮捕された今村 磨人 (きよと)被告(39)(窃盗罪で起訴)の銀行口座から、「ルフィ」の名前でオンライン登録されたゲーム機の利用料が引き落とされていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は指示役「ルフィ」が今村被告だったことを示す事実の一つとみている。
捜査関係者によると、今村被告の銀行口座には昨年5月、京都市の腕時計買い取り店で高級腕時計41点(計約6900万円相当)が奪われた事件の後、被害品を売却した金を含む約100万円が送金されていた。警視庁がさらに口座を調べたところ、同5~6月に3回、ゲーム機の利用料が引き落とされていた。
ゲーム機は同5月14日に「ルフィ」の名前でオンライン登録されており、フィリピン国内でインターネットに接続されていた。警視庁は今村被告が当時、フィリピンの入管施設内でゲーム機を使っていた可能性があるとみている。
警視庁は1日、京都市の事件の強盗容疑で今村被告を東京地検に送検した。今後、他の強盗事件への関与についても調べる。