埼玉県の所沢市議会は6月24日、市が提出した2023年度一般会計補正予算案を巡り、藤本正人市長が、反対の意向を示していた議員に「反対討論をするよう指示したととれるメモ」を渡したとして、「議会との信頼関係を損なう行為」への反省を求める決議を賛成多数で可決した。
決議などによると、市長は採決が行われた6月16日、予算案に反対する意思を示していた新人議員に対し「反対の場合は、討論を求めることができる」という趣旨のメモを議場内で市職員を通じて渡した。その後、この議員は討論を求めたものの、事前の手続きをとっていなかったため実現せず、予算案は可決された。
藤本市長は6月26日、読売新聞の取材に応じ「私が提出した議案に『反対してくれ』と言うわけがない。議案に反対する場合のルールを教えただけだ」などと説明した。