川崎市の時計専門店に6月、複数の男が押し入った強盗致傷事件で、神奈川県警は11日、逃走していた住所不定、無職 谷井 (やつい)泰雅(26)、横浜市旭区三反田町、職業不詳笠原雄大(25)の両容疑者を強盗致傷の疑いで逮捕したと発表した。県警は事件当日、大阪府高槻市、農作業員八木貴寛被告(26)(強盗罪で起訴)を現行犯逮捕しており、3人は「闇バイト」に応募した「実行役」とみて調べている。
発表によると、新たに逮捕された2人は仲間と共謀して6月11日午後1時頃、川崎市幸区の時計専門店で、ショーケースをバールでたたき壊して腕輪(販売価格39万8000円)を奪おうとし、逃走する際、男性店員に軽傷を負わせた疑い。レンタカーを手配して運転手を務めた谷井容疑者を6月22日に、八木被告と一緒に金品を奪おうとした笠原容疑者を7月11日にそれぞれ逮捕した。
県警は現場から走り去ったレンタカーを横浜市内で発見し押収していた。
八木被告は県警の調べに「SNSで闇バイトに応募した。一緒にやったのは、まったく知らないやつだった」と話しており、県警は実行役を募集した「指示役」が別にいるとみて調べている。