電動キックボードで飲酒運転 タクシーに追突、大学生を書類送検へ 警視庁

東京都豊島区で今月7日、電動キックボードで飲酒運転し、タクシーに追突する事故があったことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁池袋署は、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で、運転していた都内の大学生の男(19)を書類送検する方針。
捜査関係者によると、事故は7日午前0時ごろ、豊島区西池袋の区道で発生。工事のため停車していたタクシーに、大学生が運転する電動キックボードが追突した。タクシーに客は乗っておらず、運転手にも、けがはなかった。
タクシー運転手からの110番通報で駆けつけた池袋署員が大学生の呼気検査を実施。基準値以上のアルコールが検出されたという。大学生は、6日昼ごろから都内の居酒屋などでビールやハイボールなど計16杯程度、飲酒。午後11時ごろ、新宿区内からシェアリングサービスの電動キックボードに乗り、池袋の知人宅に向かっていたとみられる。
大学生が乗っていた電動キックボードは7月1日に施行された改正道交法で新設された「特定小型原付き自転車」の区分に当たり、運転免許は不要で、ヘルメットの着用は努力義務とされる。大学生は免許を持っておらず、ヘルメットもかぶっていなかった。