無人販売所で商品のバナナを執拗に踏みつける人物。防犯カメラに見せつけるかのように行われたあきれた迷惑行為の映像をFNNが入手した。
執拗にバナナを踏みつけ…
10日午前3時前、熊本市内にある青果物の無人販売店に黒い服を着た人物が姿を現した。すると、突然、奇妙な行動が始まった。
防犯カメラに向けて、小銭のようなものを見せて、地面にバナナを3袋置いた。
そして、次の瞬間、黒服の人物は突如バナナを踏みつけ始めた。体重を乗せながら、何度も執拗に踏みつけた。
その後、料金入れに小銭を投入し、店を立ち去ろうとしたが、さらにバナナを三度踏みつけ、気が済んだかのように去っていった。
被害に遭った、無人八百屋TABEGOROのオーナー、永岡成朗さんは、「口にする食というものをこれだけ踏みつけて粗末にできるのは、人間の理性を備えてないのかなと思う」と話す。警察に被害届を出したが、犯人には全く心当たりはないという。
一体何が目的だったのか。犯罪心理に詳しい、明星大学心理学部の藤井靖教授は、「防犯カメラをかなり意識してるということですよね。ネガティブな自分なりの見方や思いを、とにかく相手になんとかして伝えたいという、そういう犯行のように見えます」と推測する。
社会問題化する無人販売店での窃盗
一方、無人販売店を狙った窃盗も全国的に増加傾向にあり、大きな社会問題になっている。
10日には、大阪市内の無人古着販売店で窃盗があった。真昼間の午後3時、店内の様子を記録した防犯カメラ映像には、あちこち見て回る一人の人物が記録されていた。
2分ほど店内を物色した後、白いポロシャツを手に取り、無人レジで現金を入れるようなそぶりを見せた。しかし、店のオーナーによると、実際のところは代金は支払われていなかったという。被害に遭った、無人古着屋 大阪ドーム前店の河田信介さんは、「札を触ってサッとまた引くみたいな感じで、お金入れずに物も持って帰られたという感じ」と話す。持っていかれたのは販売価格2500円の商品だった。
実は、この10日ほど前にも同一とみられる人物が窃盗している様子が防犯カメラに映されていた。この時には合わせて1万円ほどの商品が盗まれたという。河田さんは「貼り紙を店の中に、こんな(被害が)ありましたみたいなのをやってたんですけど、全くもって効き目がなかったです」と話した。
店側は今後、警察に今回の被害届を提出する予定だという。
(「イット!」7月12日放送より)