環境省は13日、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向けた脱炭素国民運動の愛称を、「デコ活」に選んだと発表した。運動の定着が狙いで、約8200件の公募作品から各界の著名人らが選定した。
デコ活は、脱炭素を意味する英単語「デカーボナイゼーション」と「エコ」を組み合わせるなどした造語。二酸化炭素(CO2)を減らす環境に良い活動という意味が込められている。西村明宏環境相は記者会見で「国民の意識を変えるキーワードにしたい」と強調した。
選定委員を務めた歌人の俵万智さんは、愛称公募に多数の作品が集まったことに触れ、「多くの人が考える過程で国民運動の広がりがスタートしている」と述べた。環境相時代に夏季の軽装キャンペーン「クールビズ」の旗振り役となった東京都の小池百合子知事は「デコ活も共感を呼ぶように広めていきたい」と意気込んだ。
[時事通信社]