2019年の参院選を巡る大型買収事件で、河井克行元法相(60)=収監中=から現金30万円を受け取ったとして、公選法違反罪に問われた広島市議石橋竜史被告(51)の判決が21日、広島地裁であった。石井寛裁判長は被告側の無罪主張を退け、罰金25万円、追徴金30万円(求刑罰金30万円、追徴金30万円)を言い渡した。
石橋被告は「自分への当選祝いだと認識していた」と主張したが、石井裁判長は、受け取った現金について収支報告書に記載していないことから、「参院選に関わる趣旨が含まれていると認識していた」と判断した。
判決後に記者会見した石橋被告は、「事実とは違う部分がいくつかあった」と主張し、控訴する意向を示した。
判決などによると、石橋被告は19年5月、河井元法相の妻、案里元参院議員(49)を当選させるための選挙運動の報酬と知りながら、河井元法相から現金30万円の供与を受けた。
[時事通信社]