すでに死亡している80代の女性になりすまして銀行口座から約1000万円を引き出したとして、化粧品販売員の女(52)が24日、詐欺などの疑いで逮捕されました。
◆死亡女性の「通帳」を銀行に提出
福岡県春日市に住む川原志保美容疑者(52)は去年7月、死亡した80代の女性名義の通帳と銀行印を用いて偽造した「払戻請求書」を銀行に出し、1059万円を不正に引き出した有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いが持たれています。警察は別に共犯者がいるとみています。
◆「了承をもらっていた」と供述し、詐欺容疑などを否認している
警察によりますと、いつの間にかすべての預金が引き出されていることに女性の親族が気づき、事件が発覚。払い出しの手続きをした人物を追ったところ川原容疑者が浮上しました。川原容疑者は、死亡女性の遠い親戚にあたり、女性の生前は自宅を訪れて介護していたということです。取り調べに対し「(生前に)現金を引き出すことに了承をもらっていた」などど供述し、容疑を否認しています。警察は、川原容疑者がどのような経緯で死亡女性の通帳を入手したか捜査しています。川原容疑者は、今月6日にも同様の手口で別の銀行から93万円をだまし取った疑いで逮捕されていました。