「店長から除草剤まくよう指示」ビッグモーターの街路樹問題、札幌市でも…市は器物損壊の疑いで警察に相談

特定の店の前だけ街路樹が枯れる。そんな不思議な現象が、札幌市でも起きています。
堀内大輝キャスター(28日午前9時すぎ) 「国交省の職員が、ビッグモーター札幌清田店へ立ち入り検査に入りました」
中古車販売会社の「ビッグモーター」がわざと車を傷つけるなどして、自動車保険の保険金を不正に請求していた問題で、国土交通省は28日、立ち入り検査を行いました。 不正発覚後も揺れるビッグモーターですが、さらに新たな問題も…
堀内大輝キャスター 「札幌の厚別区にやってきました、ビッグモーターの店舗前にあった街路樹がもともと2本たっていましたが、今は一本もありません」
札幌市のビッグモーターの店の前では、3年前に2本立っていた街路樹はいま、1本も残っていません。
近くに住む人 「木がないというニュースを見て、自分も見ようと見に来た」 「私たちが税金払って緑化に取り組んでいる。それに対して枯らしちゃうとかひどい、ひどすぎる」
札幌市 秋元克広市長 「何らかの因果関係、責任がある状態なら損害賠償などの対応もとらないといけない」
なぜ、ビッグモーターの店の前では、街路樹が枯れてしまっているのか?もうひとホリします。
ビッグモーター 兼重宏行社長(25日当時) 「このたびは、まことに申し訳ありませんでした」
保険金の不正請求問題で謝罪の上、前の社長が辞任したビッグモーター。 靴下に入れたゴルフボールで車を叩くなどして、車をわざと傷つけ、保険金を不正に請求していたことが分かっています。
さらに、記者の追及を受けたのが、ビッグモーターの群馬県などの店舗の前で、街路樹や雑草が不自然に枯れているという問題でした。 前社長が、この件について回答しようとすると…。
ビッグモーター 兼重宏行社長(25日当時) 「環境整備で……」
陣内管理本部長 「こちらに関してはきちんと調査をさせて頂きまして、適切に対処したいと考えております」
他の役員が答えを遮りました。改めて現在の社長が回答した内容は…
ビッグモーター 和泉伸二社長 「(雑草を)本来は手で抜けばいいんですけども、甘い認識で除草剤をまいてしまい、それが緑地帯の植木や街路樹に対し、影響を与えてしまったというのはあると思います。かれこれ10年ぐらい前の話だと思うが、現時点ではそういった指導はしておりません」
以前、除草剤をまいたことは認めたものの、現在はそのような指導はしていないと説明しました。 しかし、現在も全国の店舗を対象にした「環境整備点検」の項目には「店舗前の歩道や敷地内などを雑草、砂がなく掃き清められているか」という項目がありました。
元ビッグモーター店長 「隣が空き地だったところの雑草がボーボーだったとしても、草刈りしないと指摘されるので」
そして、ビッグモーターの店の前の街路樹が枯れる現象は、札幌市でも。 市民から、札幌市に「ニュースを見て自宅近くの店を確認したら枯れていた」という報告が寄せられていました。
札幌市みどりの管理課 与那覇政史課長 「管理者である土木センターで現地を確認したところ、実際に枯れている木があり、弱っている木もありました。植樹桝の土のサンプルを採取して成分の調査を行っています。(サンプルを)警察の方に提出しています」
これは、3年前に撮影されたビッグモーター札幌厚別店前の様子です。 街路樹が2本立っているのがわかります。 しかし、3年前に1本、そして去年もう1本の木が枯れて、札幌市は、倒壊の危険があるため伐採しました。 また、札幌清田店の前でも。
堀内大輝キャスター 「羊ヶ丘通沿いの歩道です。このあたりは草木が生い茂っていてみどりが豊かな感じがするんですが、ここから先ビッグモーターの敷地の前になりますが、比較すると草の数がまばらに見えますね」
反対側の歩道や中央分離帯に生えている草の量と比べて、明らかに土が目立ちます。
堀内大輝キャスター 「ここ切り株ですね、木が切られた跡があります」
札幌清田店の前でも、今年、市が弱った木を1本伐採し、街路樹が無くなっていました。
札幌市みどりの管理課 与那覇政史課長 「加害者がはっきりすれば、その人に現状復旧や損害賠償を求めていく。警察と相談して、しっかり賠償を求めるなど対応をとっていきたい」
札幌市みどりの管理課によりますと、街路樹の費用は、種類にもよりますが、1本およそ10万円~20万円。 札幌市は、器物損壊の疑いで警察に相談し、被害の状況を調べています
そして、街路樹以外にも、新たな疑惑が浮上しています。 ビッグモーター札幌南店のここ4年間の写真を見てみると、2018~2019年までは沿道の木々は緑ですが、2021年ごろになると枯れ始めて、きのう27日はほとんど緑はなく、枯れているのが分かります。 この場所は、「街路樹」ではなく、道路用地として市が管理していて、札幌市の担当者が27日、状況を確認したということです。
この札幌南店に、6年ほど前に勤めていた元社員の男性に話を伺うことができました。 元社員の男性によりますと、 ●「環境整備点検」で、点数が悪いと店長が降格となる ●店長から「除草剤をまいておいて」という指示があった ●点検の1週間前から、自分を含め、スタッフ総出でまいた ●1回に除草剤2~3本分をまいた、ということです。
まさに「店ぐるみ」といった様子。 札幌市は、街路樹が枯れた問題について、器物損壊の疑いで警察に相談し、被害の状況を調べています。