沖縄本島地方は2日、大型で非常に強い台風6号の暴風域に丸1日入り、猛烈な風と雨が長時間吹き荒れた。各地ではけが人が相次ぎ、建物の損壊や道路の冠水、倒木も続出した。一時、全戸数の約3分の1に当たる約22万戸超の大規模停電も発生し、自治体が設けた避難所に多くの住民が詰めかけるなど、県民生活に深刻な影響をもたらした。
本紙の調べでは台風6号の関連で、2日午後9時現在で少なくとも2人が死亡、36人が重軽傷を負った。車両の横転や倒木、建物の損壊が相次ぎ、道にはがれきが散乱。警察や消防には通報が殺到し、沖縄本島全域に甚大な被害をもたらした。
うるま市西原では午前7時45分ごろ、30代男性が台風対策をしようと外に出た際、プレハブの上にあるコンクリートブロックが落下し、左足の指を切断するけがをした。宜野湾市大山では20代男性が倒木の撤去作業中、風にあおられ転倒し、右腕を骨折した。
強風でプレハブが道に押し出されたり、バス停やガードレールが折れ曲がったりする被害もあった。2日午前2時13分ごろ、沖縄市与儀の住民から「自宅の屋根が飛んだ」と119番通報があった。沖縄市消防本部によると、消防隊員が到着した時には屋根が半分ほど飛んでいたため、家族8人を消防車両などで市内の避難所に避難させた。
この家に住む50代女性は「住んで10年以上たつがこんなことは初めて。家財道具も全滅。どうしていいか分からない。けががなかったことが救いです」と肩を落とした。
北谷町では、建設中の北谷町立博物館(仮称)の工事現場で一部が倒壊した。町砂辺馬場公園のバスケットボールリングが根元から折れた。
名護市汀間の国道331号では、高波で護岸が約15メートルにわたり崩れ、一部交通規制されている。
2日午後5時半ごろ、那覇市大道では切れた電線が歩道上に垂れ下がった。沖縄電力の職員がそばに立ち「感電する恐れがあって危ない」と注意を呼びかけていた。