東京都の小池百合子知事は10日夜、中高生を中心とした未成年者が集まり性犯罪などに巻き込まれる問題が深刻化している歌舞伎町(新宿区)の一角「トー横」を視察した。小池氏は報道陣に「しっかりとした対策を講じていきたい」と述べ、対応を急ぐ考えを示した。
視察には同区の吉住健一区長らも同行。小池氏は「問題は青少年らが悪意ある大人の甘言に乗せられ、特別な空間をシェアしながら、自分の体を傷つけるようなことになっていることだ」との認識も示した。
トー横を巡っては、有識者らで構成する都青少年問題協議会が7月27日、未成年者だけでなく、大人と周辺施設を含めた3者を対策の柱に据えるべきだなどとする答申を都に提出。都は具体的な対応策の検討を進めている。
小池氏は「相談窓口を設けることもポイントだと思っている」とも述べた。都は今月21日には、トー横の実態などについて考える啓発イベントを開催する。