大阪府は10日、障害者手帳や児童手当などに関する情報を別人のマイナンバーにひも付けるミスが、府と府内の4市で計14件あったと発表した。一連のトラブルを巡る国の総点検を受けて件数をまとめた。いずれも個人が特定される情報の流出はなかったという。
府は昨年9月、職員が知的障害者向けの療育手帳の情報を、別人のマイナンバーにひも付けするミスがあり、同12月に本人による更新手続きで発覚。同様のミスが計7件あった。
府によると、手帳番号は現システムが5桁で、旧システムの0から始まる6桁のうち、下5桁が同じものと混同した。別人が障害の程度など5つの情報をマイナンバーカード取得者向けサイト「マイナポータル」で一時閲覧できる状態だったが、見られた形跡はなかったという。
また、高槻市では令和3年4月、職員が精神障害者保健福祉手帳の申請書を受け付けた際、マイナンバー記入欄が空白だったため、住民基本台帳で検索したところ、別人のマイナンバーを誤って記載し府に提出した。
このほか、門真市が同じ家庭の子供2人の児童手当関係情報に同じマイナンバーをひも付けたり、枚方市が身体障害者手帳の情報を同居人のマイナンバーにひも付けたりしていた。