15日に紀伊半島へ上陸する見通しの台風7号は、強い勢力を維持している。湿った空気が日本列島に流れ込んでおり、台風の中心から離れた関東甲信や東北地方などにも警報級の雨をもたらす可能性がある。
気象庁によると、7号は時速15キロ程度と自転車並みのスピードで、北上を続けている。雨雲が長時間とどまることで、同じ地域にまとまった雨が降りやすい状況となっている。
また、暖かく湿った空気が、日本の東にある太平洋高気圧の縁を回るように日本列島へ流れ込んでいる。このため西日本から北日本の山沿いを中心に、広い範囲で雨雲が発達しやすい条件がそろっており、線状降水帯が発生すれば広範囲で被害が出る可能性がある。
同庁予報課の立原秀一・主任予報官は「お盆や行楽などで移動する人が多い時期であり、河川の氾濫や土砂災害などへの警戒を怠らないでほしい」と強調する。