広島市は15日、安佐南区の市立保育園で、排水設備を清掃していた女性調理員(57)が中に転落して死亡する事故が起きたと発表した。
市の発表によると、14日午後5時20分頃、園舎裏の地面に埋め込んだ排水設備「グリストラップ」(深さ約1メートル)で、調理員が設備内に頭から落ちているのを通りかかった保育士が見つけた。調理員は同市内の病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡が確認された。死因は溺死だった。
グリストラップは、給食室の排水に含まれる油や野菜くずなどが下水道に流出するのを防ぐ設備で、開口部は長さ60センチ、幅30センチ。調理員は1人で清掃していたという。