月の時間外労働197時間…医師自殺を労災認定 病院側は「過重労働の認識はない」

神戸市の病院に勤めていた医師が自殺して労災認定されていたことがわかりました。 神戸市東灘区にある「甲南医療センター」に勤めていた男性医師(当時26歳)は、3年前から研修医として働き始め、去年4月からは専門的な研修を受ける専攻医(消化器内科)として勤務していましたが、去年5月に自宅で自殺したということです。 甲南医療センターによりますと、第三者委員会が調べたところ、自殺する1か月前の4月の時間外労働は197時間あまりだったということです。 第三者委員会は「長時間労働でうつ状態になり自殺したのではないか」などと指摘していて、西宮労働基準監督署も自殺を労災と認定したということです。 甲南医療センターは「過重な労働をさせていたという認識はない」としています。 (甲南医療センター 具英成院長)「勤務時間中に自学自習の時間と、生理的な欲求に応じて寝て過ごすということも多々ございます。非常に自由度の高い部分がございますので、勤務時間を正確にはなかなか把握できない」 甲南医療センターは遺族に未払いの残業代として130万円あまりを支払ったということです。