東北新幹線の薬品漏れ、硫酸と硝酸を検出…容器は原型とどめず・かばんの一部も溶ける

JR仙台駅付近を走行していた東北新幹線の車内で今月9日、乗客のかばんから薬品が漏れて4人がやけどを負った事故で、宮城県警は26日、薬品から硫酸と硝酸が検出されたと発表した。
事故は9日正午頃に発生。東京都内の地質調査会社に勤める40歳代男性のかばんから薬品が漏れ、触れた男児(5)ら4人が、やけどを負うなどした。
男性は仕事で鉱物を採取するため、薬品を青森県十和田市の倉庫からペットボトルのような容器に入れて持ち出したが、容器は溶けて原型をとどめておらず、かばんの一部も溶けていた。
県警は運び方に問題があったとみて、業務上過失致傷容疑などで調べている。