鹿児島県は25日、志布志市の住宅地で特定外来生物のアルゼンチンアリ数百匹が見つかったと発表した。九州内では港湾施設以外での発見は初めてという。毒はないが繁殖力が強く、巨大な巣を作ったり、家の中に侵入したりすることがあるといい、県は殺虫剤を散布するなどして防除する。
県によると、今年7月中旬に環境省が志布志港でアルゼンチンアリを確認。10月に入って同港周辺の住宅地でも数百匹が見つかり、駆除した。県内では以前も志布志港で確認されているという。
アルゼンチンアリは南米原産で、体長約2・5ミリの淡黒褐色。在来のアリより細長く、長い触角を持つ。県は、見つかった住宅地で殺虫剤を散布したり、殺虫剤入りの餌を置いたりして防除する。