細田博之・前衆院議長が死去、79歳…体調不良で先月辞任

前衆院議長で自民党の細田博之(ほそだ・ひろゆき)衆院議員が10日午前、東京都内の病院で死去した。79歳だった。
細田氏は東大卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。父の細田吉蔵・元運輸相の秘書を経て、1990年の衆院選旧島根全県区で初当選した。当選11回。島根1区選出。
2002年9月、小泉改造内閣で沖縄・北方・科学技術相として初入閣し、04年5月には官房長官に就任。自民では、麻生政権で党幹事長を務めた。14年12月から21年11月まで細田派を会長として率いた。
衆院議長には21年11月に就任し、議員外交に取り組んだ。16年以来の日本開催となった今年9月の先進7か国(G7)下院議長会議では、体調不良のため初日のみの出席となった。翌10月に体調不良を理由に議長を辞任し、入院していた。
一方、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡っては昨年、教団関連団体の会合に過去に複数回出席したと公表。議長辞任にあたっての記者会見で「特別な関係はない」と釈明したが、説明が不十分との指摘が出ていた。
細田氏の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙は、公職選挙法の規定により、来年4月28日投開票の日程で行われる見通し。